○長野県後期高齢者医療広域連合情報公開・個人情報保護審査会条例
令和5年2月9日
条例第4号
(趣旨)
第1条 この条例は、長野県後期高齢者医療広域連合情報公開・個人情報保護審査会の設置及び組織並びに調査審議の手続等について定めるものとする。
(設置)
第2条 情報公開制度における審査請求及び情報公開制度の適正かつ円滑な運用並びに個人情報保護制度における審査請求及び個人情報の適正な取扱いの確保について調査審議するため、長野県後期高齢者医療広域連合(以下「広域連合」という。)に、長野県後期高齢者医療広域連合情報公開・個人情報保護審査会(以下「審査会」という。)を置く。
(1) 諮問庁 次に掲げるものをいう。
ア 長野県後期高齢者医療広域連合情報公開条例(平成19年長野県後期高齢者医療広域連合条例第17号。以下「情報公開条例」という。)第17条第1項の規定により審査会に諮問をした実施機関(情報公開条例第2条第1号に規定する実施機関をいう。以下同じ。)
イ 個人情報の保護に関する法律(平成15年法律第57号。以下「個人情報保護法」という。)第105条第3項において準用する同条第1項の規定により審査会に諮問をした広域連合の機関(長野県後期高齢者医療広域連合個人情報の保護に関する法律施行条例(令和5年長野県後期高齢者医療広域連合条例第2号)第2条第1項に規定する広域連合の機関をいう。以下同じ。)
(2) 行政情報 情報公開条例第12条第1項に規定する公開決定等(次条第1項第1号において「公開決定等」という。)に係る行政情報(情報公開条例第2条第2号に規定する行政情報をいう。)をいう。
(3) 保有個人情報 次に掲げるものをいう。
ア 個人情報保護法第78条第1項第4号、第94条第1項又は第102条第1項に規定する開示決定等、訂正決定等又は利用停止決定等(次条第1項第3号において「開示決定等」という。)に係る保有個人情報(個人情報保護法第60条第1項に規定する保有個人情報のうち同項に規定する地方公共団体等行政文書に係るものをいう。)
イ 議会個人情報保護条例第20条第5号ア、第35条第1項又は第42条第1項に規定する開示決定等、訂正決定等又は利用停止決定等(次条第1項第5号において「開示決定等」という。)に係る保有個人情報(議会個人情報保護条例第2条第4項に規定する保有個人情報をいう。)
(所掌事項)
第4条 審査会は、次に掲げる事項について調査審議する。
(1) 情報公開条例第17条第1項の規定による諮問に応じ、公開決定等又は情報公開条例第6条第1項に規定する公開請求に係る不作為についての審査請求に関する事項
(2) 実施機関の諮問に応じ、情報公開制度の運用に関する重要事項
(3) 個人情報保護法第105条第3項において準用する同条第1項の規定による諮問に応じ、開示決定等又は個人情報保護法第76条第2項、第90条第2項若しくは第98条第2項に規定する開示請求、訂正請求若しくは利用停止請求に係る不作為についての審査請求に関する事項
(4) 長野県後期高齢者医療広域連合個人情報の保護に関する法律施行条例第6条の規定による諮問に応じ、個人情報の適正な取扱いの確保に関する事項
(5) 議会個人情報保護条例第45条第1項の規定による諮問に応じ、開示決定等又は議会個人情報保護条例第18条第2項、第31条第2項若しくは第38条第2項に規定する開示請求、訂正請求若しくは利用停止請求に係る不作為についての審査請求に関する事項
(6) 議会個人情報保護条例第50条の規定による諮問に応じ、個人情報の適正な取扱いの確保に関する事項
2 前項に規定するもののほか、審査会は、次に掲げる審査又は審議を行う。
(1) 行政不服審査法(平成26年法律第68号)の規定によりその権限に属させられた事項の審査
(2) 長野県後期高齢者医療広域連合議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例(平成19年長野県後期高齢者医療広域連合条例第7号)の規定によりその例によるものとされる長野市議会の議員その他非常勤の職員の公務災害補償等に関する条例(昭和42年長野市条例第87号)第18条の審査
(3) 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律(平成25年法律第27号)第28条第1項に規定する評価書に関する事項の審議
(組織)
第5条 審査会は、委員5人以内をもって組織する。
(委員)
第6条 委員は、優れた識見を有する者のうちから、広域連合長が委嘱する。
2 委員の任期は、2年とする。ただし、再任を妨げない。
3 委員が欠けた場合における補欠の委員の任期は、前任者の残任期間とする。
4 委員は、職務上知り得た秘密を漏らしてはならない。その職を退いた後も、同様とする。
(会長)
第7条 審査会に、会長を置き、委員の互選により選任する。
2 会長は、審査会を代表し、会務を総理する。
3 会長に事故あるとき又は会長が欠けたときは、あらかじめ会長の指名する委員がその職務を代理する。
(会議)
第8条 審査会は、会長が招集する。
2 審査会の会議は、委員の過半数が出席しなければ、開くことができない。
3 審査会の議事は、出席委員の過半数をもって決し、可否同数のときは、会長の決するところによる。
4 特定の事件につき特別の利害関係を有する委員は、審査会の決議があったときは、当該事件に係る議決に参加することができない。
(手続の併合又は分離)
第9条 審査会は、必要があると認めるときは、数個の審査請求に係る事件の手続を併合し、又は併合された数個の審査請求に係る事件の手続を分離することができる。
2 審査会は、前項の規定により、審査請求に係る事件の手続を併合し、又は分離したときは、審査請求人、参加人(行政不服審査法第13条第4項に規定する参加人をいう。以下同じ。)及び諮問庁にその旨を通知しなければならない。
(審査会の調査審議)
第10条 審査会の調査審議は、この条例に定めるところにより、実施する。
(審査会の調査権限)
第11条 審査会は、審査請求に係る事件に関し必要があると認めるときは、諮問庁に対し、行政情報又は保有個人情報の提示を求めることができる。この場合においては、何人も、審査会に対し、その提示された行政情報又は保有個人情報の開示を求めることができない。
2 諮問庁は、審査会から前項の規定による求めがあったときは、これを拒んではならない。
3 審査会は、審査請求に係る事件に関し必要があると認めるときは、諮問庁に対し、行政情報に記録されている情報又は保有個人情報に含まれている情報の内容を審査会の指定する方法により分類又は整理した資料を作成し、審査会に提出するよう求めることができる。
(諮問庁の申出)
第12条 諮問庁は、行政情報に記録されている情報又は保有個人情報に含まれている情報が、その取扱いについて特別の配慮を必要とするものであるときは、審査会に対し、その旨を申し出ることができる。
(意見の陳述)
第13条 審査会は、審査請求人等から申出があったときは、当該審査請求人等に口頭で意見を述べる機会を与えなければならない。ただし、審査会が、その必要がないと認めるときは、この限りでない。
3 口頭意見陳述においては、審査請求人又は参加人は、審査会の許可を得て、補佐人とともに出頭することができる。
4 口頭意見陳述においては、審査会は、審査請求人又は参加人のする陳述が審査請求に係る事件に関係のない事項にわたる場合その他相当でない場合には、これを制限することができる。
5 口頭意見陳述に際し、審査請求人又は参加人は、審査会の許可を得て、審査請求に係る事件に関し、処分庁等に対して、質問を発することができる。
(意見書等の提出)
第14条 審査請求人等は、審査会に対し、意見書又は資料を提出することができる。ただし、審査会が意見書又は資料を提出すべき相当の期間を定めたときは、その期間内にこれを提出しなければならない。
2 審査請求人等は、審査会に対し、審査会に提出された意見書又は資料の閲覧(電磁的記録にあっては、記録された事項を審査会が定める方法により表示したものの閲覧)を求めることができる。この場合において、審査会は、第三者の利益を害するおそれがあると認めるときその他正当な理由があるときでなければ、その閲覧を拒むことができない。
4 審査会は、第2項の規定による閲覧について、日時及び場所を指定することができる。
(審査請求に係る調査審議手続の非公開)
第16条 審査会の行う審査請求に係る調査審議の手続は、公開しない。
(答申書の送付等)
第17条 審査会は、審査請求に係る諮問に対する答申をしたときは、答申書の写しを審査請求人及び参加人に送付するとともに、答申の内容を公表するものとする。
(庶務)
第19条 審査会の庶務は、総務課において処理する。
(委任)
第20条 この条例に定めるもののほか、審査会の運営に関し必要な事項は、会長が審査会に諮って定める。
(罰則)
第21条 第6条第4項の規定に違反して秘密を漏らした者は、1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。
附則
(施行期日)
第1条 この条例は、令和5年4月1日から施行する。
2 前項の規定により施行日に委嘱されたものとみなされる委員のうち、この条例の施行の際現に長野県後期高齢者医療広域連合情報公開条例の一部を改正する条例(令和5年長野県後期高齢者医療広域連合条例第3号)による改正前の情報公開条例(以下「旧情報公開条例」という。)第20条第1項の規定により設置された長野県後期高齢者医療広域連合情報公開審査会(以下「旧情報公開審査会」という。)の委員である者又は長野県後期高齢者医療広域連合個人情報の保護に関する法律施行条例附則第2条の規定による廃止前の長野県後期高齢者医療広域連合個人情報保護条例(平成19年長野県後期高齢者医療広域連合条例第18号。以下「旧個人情報保護条例」という。)第32条第1項の規定により設置された長野県後期高齢者医療広域連合個人情報保護審査会(以下「旧個人情報保護審査会」という。)の委員である者の任期は、第6条第2項の規定にかかわらず、旧情報公開審査会の委員又は旧個人情報保護審査会の委員としての任期の残任期間とする。
(情報公開条例の改正による旧情報公開審査会の廃止に伴う経過措置)
第3条 施行日前に旧情報公開審査会にされた審査請求に関する諮問(この条例の施行の際これに係る調査審議を終えていないものに限る。)は、施行日において審査会に諮問されたものとみなす。この場合において、旧情報公開審査会により施行日前に行われた調査審議は、この条例の定めるところにより審査会により行われたものとみなす。
2 この条例の施行の際現に旧情報公開審査会の委員である者又は施行日前において旧情報公開審査会の委員であった者に係る旧情報公開条例第23条の規定による職務上知り得た秘密を漏らしてはならない義務については、施行日以後も、なお従前の例による。
(旧個人情報保護条例の廃止による旧個人情報保護審査会の廃止に伴う経過措置)
第4条 施行日前に旧個人情報保護審査会にされた審査請求に関する諮問(この条例の施行の際これに係る調査審議を終えていないものに限る。)は、施行日において審査会に諮問されたものとみなす。この場合において、旧個人情報保護審査会により施行日前に行われた調査審議は、この条例の定めるところにより審査会により行われたものとみなす。
2 この条例の施行の際旧個人情報保護審査会が行っている旧個人情報保護条例の規定によりその権限に属させられた事項に関する調査審議については、第4条に規定する審査会の所掌事項に該当すると認められるものに限り、施行日以後、引き続き審査会が行う。
3 この条例の施行の際現に旧個人情報保護審査会の委員である者又は施行日前において旧個人情報保護審査会の委員であった者に係る旧個人情報保護条例第35条の規定による職務上知り得た秘密を漏らしてはならない義務については、施行日以後も、なお従前の例による。
(長野県後期高齢者医療広域連合特別職の職員の報酬及び費用弁償に関する条例の一部改正)
第5条 長野県後期高齢者医療広域連合特別職の職員の報酬及び費用弁償に関する条例(平成19年長野県後期高齢者医療広域連合条例第11号)の一部を次のように改正する。
〔次のよう〕略