インフルエンザにかからない!うつさない!
高齢期におけるインフルエンザの症状
歳を重ねると、ウイルスと戦う力が弱まるため、インフルエンザにかかっても症状が出にくい方が多くなる傾向にあります。
例えば、インフルエンザに感染しても、症状が微熱に留まる、元気がなくなる等の軽い症状しか出ない場合があります。
微熱、元気がない、食欲がない、といった症状があり、まわりにインフルエンザにかかった方がいるときは、早めに医療機関を受診し、安静に過ごしましょう。
また、ご高齢の方は複数の病気をお持ちの方が多く、それが慢性の病気であることが多い傾向にあります。そういった方の中には、インフルエンザにかかった時に重症化しやすく、肺炎を合併してしまう方もいます。
このページでは、インフルエンザに感染しない・感染させないための予防策について、紹介します。
予防策1「かからない!」
(1)流行前に予防接種を受ける
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インフルエンザの予防接種を受けることで、インフルエンザにかかる可能性を減らすことができ、発病したとしても、症状が軽度で済むことが期待できます。身近なひとに感染させないためにも、健康に自信がある方も、予防接種を受けましょう。
注:ワクチンを接種していても、インフルエンザにかかる場合があります。 - 予防接種を受けてから抗体がつくまでに、2週間ほどかかります。インフルエンザが本格的に流行し始める前に、予防接種を済ませましょう。例年は、11月上旬から発症し始め、1月~2月が流行のピークです。
- インフルエンザウイルスには何種類もの型がありますが、ワクチンの中に入っている型は、その年に流行しそうな型が厳選されて入っています。含まれている型が毎回違うため、毎年の予防接種をおすすめします。
卵アレルギーのある方
インフルエンザワクチンには、卵の成分が含まれています。卵アレルギーのある方は、事前にかかりつけ医にご相談ください。
(2)こまめに手洗い
手洗いをすることで、手に付着したウイルスを洗い流すことができます。
手を洗うタイミング
- 食事の前後
- トイレの後
- 外出のあと室内に入ったとき
- 調理の前後
- 手で覆って、咳・くしゃみをした後
手洗いの方法
普段、手洗いをするときに、洗っていない部分はありませんか?
図の「正しい手の洗い方」を参考に、手洗いを実践してみましょう。
特に洗い残しが多いのは、3の爪の先、5の親指周りです。手洗いのときは、特に意識して洗うようにしましょう。また、ウイルスは石鹸に弱いため、石鹸を付けて洗いましょう。
画像出典:厚生労働省 インフルエンザ対策 啓発ツール 手洗いポスター(2023年11月15日閲覧)
(3)普段から免疫力を高めておく
普段から免疫力を高めておき、ウイルスと戦う力を蓄えておくことが大切です。
免疫力を高める方法
- 暖かくして過ごす
- 部屋の加湿で喉を守る(湿度の目安:50%~60%)
- 換気する(冬は1時間に2~3分ずつ)
- 十分な休養をとる
- 主食、主菜、副菜がそろった食事をとる
- 人ごみに入らない
予防策2「うつさない!」
くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれません。次のような咳エチケットを心がけましょう。
咳エチケット
- 咳・くしゃみが出る日は、マスクをつけて過ごす
- ひとがいない方向を向いて、咳・くしゃみをする
- マスクがないときは、ハンカチやティッシュ、袖で咳・くしゃみを受け止める
使用後のマスク、痰や鼻汁のついたティッシュは、すぐに蓋の付いたごみ箱に捨てます。自分だけでなく、家族や周りのひとに感染を広めないよう意識しましょう。
画像出典:政府広報オンライン インフルエンザの感染を防ぐポイント(2023年11月15日閲覧)
出典・参考
- 厚生労働省『インフルエンザ対策 啓発ツール』(2023年11月15日閲覧)
- 政府広報オンライン『インフルエンザの感染を防ぐポイント「手洗い」「マスク着用」「咳(せき)エチケット」』(2023年11月15日閲覧)
このページに関するお問い合わせ先
長野県後期高齢者医療広域連合
事務局 保健事業室
電話:026-229-5320